うさぎの角膜潰瘍の原因

 

 

MediRabbit.comは皆様のご厚意で成り立っています。金額の多寡によらず、全てのご寄付に感謝申し上げます。またご寄付は世界のうさぎの医療と健康のための研究費として使わせて頂きます。ありがとうございます。 

 

Akira Yamanouchi

自然光下で見たうさぎの角膜潰瘍

Akira Yamanouchi

同じ眼をフルオロレセイン染色し、ブラックライト(ウッド灯)で見たところ

Ivy

眼瞼内反症(赤矢印)と睫毛の角膜接触、二次的な涙囊炎(緑矢印)に罹患した2歳齢のフレンチロップ。角膜に傷害があり、外科的な治療が行われます。

 

 

外傷によるもの

床材によるもの 例)乾草やわらのほこりが眼に入る、ケージの柵が当たる

闘争によるもの、猫の爪による引っ搔き傷

異物の存在や刺激があり、過度に眼をこすったため

自傷行為ー結膜炎、退屈、刺激、疼痛から二次的に起こります

 

ウイルスによるもの

ミクソーマウイルス

 

細菌が原因となり二次的に生じるもの

細菌の存在

眼瞼結膜炎(睫毛と眼瞼皮脂腺の慢性炎症性感染と、随伴する眼球表面膜の炎症)。この疾患は細菌またはウイルスの存在により起こります(例:ミクソーマウイルス)

鼻涙管の慢性炎症ーこの場合、潰瘍は典型的には腹側もしくは表層に生じます

 

眼瞼疾患

眼瞼内反症(眼瞼が眼のある内側に反転したもの)

睫毛重生(眼瞼縁のマイボーム腺から異所性に睫毛が生えてくるもの)

睫毛乱生(後天的に睫毛が誤って眼球に向けて生えたもの)

円鋸歯状眼瞼

 

「機械的」要因

涙液産生傷害によるドライアイ

 

 特殊な眼症状

後眼球マス(B細胞型リンパ腫)やアブセスによる眼球突出

緑内障に続発する潰瘍形成

 

食餌性

ミネラルあるいはビタミン欠乏症 例)ビタミンA欠乏症

 

外科的要因

麻酔による兎眼性角膜症

写真をご提供頂いたIvyセルビアAkira Yamanouchi日本、Veterinary Exotic Information Network, http://vein.ne.jp/に深謝申し上げます。

 

 

  

e-mail: info@medirabbit.com