飼育うさぎへの給餌1: 牧草

 

 

Camilla Bergstrøm - translated by Atsushi Fukuda, DVM

 

 

MediRabbit.comは皆様のご厚意で成り立っています。金額の多寡によらず、全てのご寄付に感謝申し上げます。またご寄付は世界のうさぎの医療と健康のための研究費として使わせて頂きます。ありがとうございます。 

 

牧草は優れた繊維源であり、うさぎの食餌の最も大切な要素です。うさぎの消化システムが最適な消化機能を果たすには多量の不消化性繊維が必要です。そのため牧草を常時、与えておく必要があります。.

繊維にはいくつかの重要な機能があります:

   胃腸うっ滞の防止;

   腸内に毛が堆積し便秘になることを防ぐ;

   糞便に湿り気とボリュームを付与する;

   腸管毒血素症の防止;

   盲腸の健全な細菌バランスを整える.

うさぎの消化管は、多量の高繊維/低カロリー食を処理できるようにできています。食餌中の繊維量が少なすぎると、消化管内微生物叢のバランス失調や下痢といった深刻な問題を引き起こします。こうした問題はうさぎに毎日、無制限に牧草を与えることで回避できます。

牧草の品質も非常に重要です。品質の良い牧草は、自然のまま、緑色で、しっかり乾燥しており、甘く香ばしい芳香があり、おいしそうな見た目をしています。良質な牧草の香りは、タバコのにおいに似ていると言う人もいます。チモシーまたはアルファルファが代替品となります。牧草に過度のちりが混ざっていないことが重要です。ちりの微粒子は呼吸器障害の原因となります。ペットショップで売られている牧草はしばしば非常に品質の悪いもので、多くのうさぎが食べるのを嫌がります。地元の農家や厩舎から購入する方が良いでしょう。湿気を含んだ牧草や、かび臭い牧草はうさぎの健康を害しますので、すぐに取り除きましょう。

牧草は暗く、乾燥した場所で保管します。直射日光に当たると牧草中の重要なビタミンとミネラルが失われてしまいます。

牧草はかごや干し草台、あるいはゴミ箱の容器に入れて与えることができます。ケージの床に落ちて、糞尿で汚れた牧草は、かびない内に早く捨てるようにします。

牧草を枝編みかごや、空いたペーパーロール芯、その他の興味を引くような容れ物に入れることで、牧草をたくさん食べるようになるうさぎもいます。

牧草を食べる量を増やすもう一つの方法として、牧草をうさぎの生活エリアの床に直置きする(トイレからは離れた位置で)方法があります。こうすると野生うさぎのように、いつでも牧草を食べることができます。

Michel Gruaz(スイス)からのアドバイス:(麦)藁もうさぎに与えることができます。オオムギ藁は、敷き藁としてレッキス種の敏感な足を保護するのに最適です。こうした敷き藁はうさぎも好み、また湿気をたっぷりと吸い取ってくれます。コムギ藁の特性はオオムギ藁に似ています。食用として最適な品質なのは、オーツ麦藁です。湿気をあまり吸収しません。藁を衛生的に保つため、棚に藁を入れましょう。そうすることで堆肥の急速な形成を防止できます。堆肥の質も向上します。藁の品質と、そして低コストであることを考えると、敷材に向いています。結論として、牧草を餌棚に入れて与え、藁は床材として用いましょう。.

C. Bergstrøm

 

 

MediRabbit

牧草ー消化管の健康を保ち、歯を良好に摩耗させ、そして楽しく遊ぶことが出来ます...

 

 

  

e-mail: info@medirabbit.com